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「今ここに、田野から電話を受けた菊川が、服部と山岡を連れて向かってるからな」
「えっ」
「オマエらの行動はすべて筒抜けだって言ってるだろ。ほぼ全員が有難いことにスマホに依存してくれてるからな」
そう言われたとき、美奈都は自分もスマートホンに依存していることを再認識した。
自分が使用したスマートホンの情報は、すべてこの男に筒抜けになっていたのだ。
「キックンと俊ちゃんとショーヤが……何で?」
修太は我が耳を疑った。さっきまであれ程自分たちを信じていなかったのに。
「青春だよなぁー。クッ、クッ、クッ、よし、オマエらに冥土の土産ってヤツで、これを聞かせてやろう」
伊藤はニヤニヤしながら数台あるパソコンのうちの一台を操作する。
すぐに音声が流れ始めた。
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