友情の復活と絶望の時

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二階建てアパートの一階の角部屋。 修太は部屋の前に立つと大きく一度深呼吸してから、チャイムの押ボタンを押した。 ところが何の反応もない。 しばし中の様子を伺ってみるが、人の気配もしない。 修太はドアのノブを回してみた。 当然鍵がかかっていると思っていたドアが、意外にも簡単に開く……。 修太は美奈都と視線を合わせた後、部屋の中に入った。 日が暮れて真っ暗な部屋の中、不法侵入だけに電気を点けるべきかどうか悩んだ。 とはいえ、懐中電灯を持って来ていないから、明かりといえばスマートホンくらいしかない。 修太は壁を探ると、思い切ってスイッチを入れた。
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