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五日前から行方不明になっていた少女の遺体と、干からびた謎の死体。
状況をしつこく聞かれ、いくら正直に言っても、幽霊の仕業とは信じてもらえず、中々解放してもらえなかった。
修太への事情聴取で得た情報により、岩村華音の遺体も明朝から捜索されることになり、ようやく解放されたのは、日付が変わる直前のことだった。
パトカーで送ってもらえることになり、修太は晃司の隣に座る。
「これで終わったんだな……」
晃司が口を開いた。
「ああ、たぶんな」
「たぶん?」
「ああ、一つだけ気になってることがあるけど、おそらくもう終わりだと思う」
「何だよ気になってることって」
晃司が眉を曲げる。
「いや……伊藤のヤツがさぁ、生贄投票は俺が作ったプログラムじゃないって言ってたから」
「え?」
晃司が修太を見つめた。
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