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土曜日日曜日と授業がなく、そして迎えた月曜日。
登校して来た者たちの顔は明るかった。
事件の真相が分かり、そして犯人が死んだのだから、これでもう生贄投票が行われることはなくなったのだ。
今回の事件で犠牲になった者は11名。
残された25名は、亡くなった者に対して、申し訳ない気持ちと、負い目を感じつつ、これからの学校生活を送っていく。
誰も座っていない席が目立つ教室で、生き残っている者たちは、複雑な思いだった。
さらに時は流れ、投票画面の来ない月曜日の深夜を数度繰り返し、ようやくみんなの心の傷が埋まり始めた12月9日の深夜。
またしてもあの恐怖の時が甦った。
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