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「ちょっといったいどういうことだよ! また生贄投票が来たんだけど」
ちょうどそのタイミングで、涼花が教室に入ってきた。
「涼花!」
美奈都は涼花の方を向いて叫んだ。
涼花は自分の味方だと思ったのだ。
「ミナト、アレがまた来たんだけど」
涼花が眉を曲げる。
「アンタたちが、ちゃんとしなかったからでしょ!」
美姫が今度は涼花に文句を言った。
「は? ちゃんとって、何をちゃんとするのよ?」
「だから生贄投票が来なくなるようによ!」
美姫は興奮して声を荒げる。
「そんなこと言われたって、そんなことアタシにもどうにも出来ねぇよ」
涼花も性格上、言われっ放しでは我慢が出来ないから、すぐに言い返した。
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