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「こっちはなぁ、殺されかけたんだよ! オマエらの為に危ない目にあってんだよ!」
「何が危ない目よ。本当に危ない目にあったかどうかなんて、実際に私たちは見てないんだから、嘘か本当かなんて分からないでしょ!」
「何だと! こっちが殺されかけてるとき、オマエ何してたんだよ? 家でぬくぬくと飯食ってテレビでも観てたんだろうが!」
「何よ! それがどうしたのよ! 何か文句あんの?」
「あるに決まってるだろ! ふざけんなよオマエ」
晃司は、相手が女じゃなかったら、絶対に殴っているだろうと思った。
「とにかく、来週までに来ないようにしてよね」
美姫はそう言うと、さっさと自分の席に着く。
「オマエ最低だな」
晃司はスマートホンの電源を入れると、投票画面の美姫の名前にチェックをつけて、それを美姫の方に向けた。
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