終わりなき悪夢の日々

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先週までとは違い、よそよそしい感じの教室の中、一時間目、二時間目と授業が進み、そしてついに正午を迎えた。 「藤本先生から報告は受けているんだが、どうする? このまま授業を終了しようか?」 この時間の授業を受け持っている桜井が時計を見て提案する。 「はい。お願いします」 クラス委員の岡田奈美が答えた。 「分かった。じゃあ今日はここまでにする」 桜井が教材を片づけて出ていくと同時に、全員がスマートホンを取り出した。 時刻は11時59分。 誰かの悪戯だろうと思ってはいるが、やはり生贄に選ばれないにこしたことはない。 みんなそう思っていたのだ。 そして12時とともに画面が切り替わった。
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