始まった天使の復讐劇

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「もう俺は怒ってないぞ。田野は俺たちを助けてくれたんだし、あのとき田野が機転を利かせて警察に連絡してくれてなきゃ、どうなってたか分からないんだし」 「アタシは何もしてないよ。助けてくれたのは二階堂だろ」 「ああ、でも、オマエが来てくれてなきゃ、ずっとあそこで縛られたままで、餓死してたかもしれないじゃん」 将也が微笑んだ。 「まぁ、服部くんが良いんなら、私はいいんだけどね」 彩奈はまだ納得していない感じで答えた。 「とにかく次の投票の前に、誰に投票するか選ばなきゃならないんだけど、その前に私どうしてもやらなきゃならないことがるんだよね」 「やらなきゃならないことって、怜ちゃん何をするの?」 彩奈がすぐに聞き返す。 「ごめん。それはまだ言えない。でも……ねぇ、明日もう一度集まれないかな?」 「明日かぁ、いいよ」 「俺もいいぞ」 「アタシも」 怜の問いに、全員がOKを出した。
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