961人が本棚に入れています
本棚に追加
「ザマぁみろ」
怜は服を脱いで全裸になった。
「この身体が見たかったの? ドスケベくん。晃司以外の男に見せるわけないでしょ。バ~カ」
怜は目を見開き絶命している亮平に向かって吐き捨てるように言うと、部屋の電気を消してから階下に降りる。
すぐに洗面所に駆け込むと、返り血で汚れた服を洗濯機に放り込み、そのままバスルームでシャワーを浴びた。
身体を綺麗に洗い終えると、すぐに身体を拭いて服を着る。
キッチンに行き、冷蔵庫から紙パックのココアを取り出してコップに注ぎ、飲み干したところでインターホンが鳴った。
怜は急いで玄関に向かいドアを開ける。
最後の一人、岡本雄介が立っていた。
「来てくれて有り難う。上がって」
「うん」
「二階が私の部屋なの。待ちきれなかったから、すぐに……ね?」
「ぅ、うん」
怜は雄介を誘導して先に階段を上がらせると、下駄箱に隠していた果物ナイフをバレないように素早く取り出して、すぐにその後を追った。
最初のコメントを投稿しよう!