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夕方のローカルニュースを見ていた栞は、画面に釘付けになってしまった。
女子高生が線路に転落し、電車に轢かれて死亡という内容で、被害者の名前が佐々木妃佳里と出ていたのだ。
佐々木という名字は決して珍しくないが、妃佳里という名前はなかなかいない。
まず同じクラスの妃佳里で間違いないだろう。
そのとき栞が真っ先に思ったのは、メンバーが一人減ってしまったので、補充しなければならないということだった。
メンバーに選ぶ条件を満たしているのは、朝倉大祐と中村雄次郎の二人だ。
栞はどちらにするか悩んで、中村雄次郎に電話をかけることにした。
電話をかけると、すぐに雄次郎が出る。
栞は松井亮介たちを説得した時と同じ要領で、雄次郎に説明した。
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