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「そうだぞ今治、確かにキスはしてたけど、全然お邪魔だなんて思ってないから、それより来てくれてアリガトな」
「ちょーーーー! 何でわざわざバラす必要があるんだよ!」
涼花が責める。
「別に良いじゃん。隠すことでもないだろ?」
「あのなぁ、ミナトはタマオが死んじゃって、そういうことが出来なくなったんだからさぁ、そういうのがデリカシーがないって言うんだよ!」
「まぁまぁ、怒らないで涼花」
美奈都はとても微笑ましくて、涼花のことを可愛いと思った。
「いや、別に怒ってはないけど」
「じゃあ良いじゃん」
俊明がニヤッと笑う。
「そういうのがムカつくんだって」
涼花が口を尖らせる。
「ああいいなぁ~。私もタマ子が生きてたらなぁ……」
美奈都としては、場を和ませる為の冗談のつもりで言ったのだが、この後ものすごく気まずい空気になってしまった。
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