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「あっ…」
「あっ…どうも。オツカレサマ。」
よくわからない空気が流れる…
「あの…えっと…」
「ちょいまち。」
俺は武道館の角を見に行った、すると…
「!」
「やぁ、どおしたんだい?」
二人の友達が様子を見に来ていた…かってに。
「いや、その……じゃあまた。」
「ばいばーい」
笑顔で見送った。
「ごめんねーお待たせ。」
「ううん、大丈夫。」
「で、ご用件は何でしょー?」
わかりきってるくせに質問した。
「あの…」
数秒間沈黙が続いた。
「…好きです。付き合ってください。」
台詞と同時に手をさしのべてきた。
はて…どうしよう…と思ったが、やはり断る理由がない。
「…よろしくお願いします。」
俺はさしのべてきた手を握った。
彼女は笑顔になり…
「ありがとう!」
と、ものすごく喜んでいた。
「早速なんだけど、一緒に帰ろう♪」
水を差すように俺は言った。
「ごめん!今日は塾あるんだ。うちは変則的な時間割りだから、これから直接行くんよ。」
「そっか…わかった!また明日ね♪」
彼女は颯爽と武道館の裏から消えていった。
皆は結果を聞こうとニヤニヤしながら待っていた。
「で?どうだった?」
「察しの通りです。じゃ、また明日ね 」
「え?一緒に帰らんの?」
「うん、塾あるから。」
「え?今日はないじゃん…」
「…あはは」
俺は足早に学校を後にした。
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