回想

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県南初戦。相手は優勝候補。こちらは…ダークホース。注目選手もいなければ、突出した物もない。完全にチームワークと監督の采配のみで勝ち進んで来たのである。監督は県南の長だったため、知らない人の方が少なかった。 前の学校では7年間いて、県大会5回出場、関東大会3回出場している名将である。 そのため、練習試合の相手も強豪だらけ…その当時は監督に レアルマドリードVS日本 と言われていた。 しかし、大差で負けることはなかった。無論勝つことは滅多になかった。 強いチームとの試合のやり方が身体に身に着いていった。 試合が始まり、序盤に先制、中盤に逆転された。しかし、終盤に逆転しなおした!最終回に代打で出場。初球をおもいっきり叩いた! 打球は高く弾んだ。軟式ならではの弾み方だ!誰もがヒットだと思ったが、二塁手猛烈に突っ込んできてショートバウンドで処理し、アウトになった。 相手のか1枚上手だった。試合的には勝つことができた。 2回戦も優勝候補…延長まで行ったが負けてしまった。 この試合には出れなかった…皆悔しくて泣いていた。負ける試合ではなかったがミスが出て負けてしまった。 結果的には県南ベスト16。 しかし、県選抜の出場資格を得ることができていた。 始まるのは8月過ぎてから。 出場できることが決まって、まだ野球ができることが嬉くってしかたなかった。 そして、県選抜が開幕する…
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