高校

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春。出逢いと別れの季節。 爽やかな風が満開前の桜を揺らす…今日は卒業式。 号令と同時に俺は両隣の寝ているクラスメイトを起こす! 『起立!』 「バシッ!」 『起立!』 「ビシッ!」 軽く5、6回はやっただろう…ちなみに俺も寝ている。(笑) 号令には即応。それくらいは余裕だ。 3年間野球漬けだった毎日で鍛えられている…結局はレギュラーはとれなかったが、最後の夏の初戦は劇的なサヨナラ勝ち。相手は監督の母校と言うことで練習試合は毎年している相手である。 本来は相手にされなくてもおかしくないため、練習試合ではよくて1.75軍しか出てこなかった…ほぼ二軍と言うか、基本的には二軍。 そんな相手に本番は勝ったものだから翌日はうちの学校で持ちきり! 新聞を読み、学校の名前が載ってるだけでワクワクする。 いざ、登校! 部室に入った瞬間… 「おい!やってくれたな!」 「へ?なにが?」 「え?知らんの?」 「全くね。」 「新聞見とらんの?」 「見たけど?それが?」 「でっかく載ってたやんか?」 「いや、読売は中心だったけど写真がそーでもなかったけど…」 「んな!茨新バッチリだったぞ!かーちゃん喜んでたもん…俺の後ろ姿で」
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