プロローグ

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. きっと優し過ぎたアナタはあの時、疲れ果ててしまっていたんだよね。 大きく揺れた時代だから―――… 仲間のことを思い、自ら犠牲になることで守ろうとしたんじゃないかな。 ―――でも、 あなたの思いは酬われなかった。 彼の死後多くの仲間が戦場で命を落とす事になり、アナタが何よりも大事にしていた新撰組までもがなくなってしまう。 もしも生きていたなら救える命もたくさんあったんじゃないのかな……。 貴方はもっともっと生きるべきだったんだよ。 160年過ぎた今となってはもうすべてが遅いのだけど、私は切にそう思うよ敬助さん―――…
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