2235人が本棚に入れています
本棚に追加
/193ページ
俺、雪茂椿(ユキシゲツバキ)はかれこれ一時間程走ってる
後ろから奇声を上げながら追いかけてくる巨大ミミズからだ…
「あいつの話じゃ確かこういう時、熊とか狼じゃないの!?しかも何で体が黄色で頭が青いの!!」
とか自分でも分かるくらいアホな事を言いながら逃げる
とりあえず
「…体力的にもう…限界なんですけど!!…ゲホッ!」
ゼッゼッと息を切らしながら叫んだ
「つかなんでこんな事になったんだよ!」
【ギュギャァアアアァァ】
いきなり大きな奇声を上げた巨大ミミズを見ると燃えていた
「!…な…は…!?」
意味が分からず、燃えている巨大ミミズを見ていると…
「……おい…大丈夫か…?」
思わず声がした方に蹴りを放ってしまった
ドゴッ!!
「!…ヤベッ!」
恐る恐る後ろを見ると、両手で蹴りを受け止めた黒いコートを着た怪しい男?がいた
「……まあまあだな」
思わず
「変質者だ!」
と言ってしまった、逃げないと!
あいつがあからさまにヤバそうなのとは関わったらダメだと言われたしな!
「………違う」
「え~?」
そうなの?だって黒いコートに、赤と黒の仮面も着けてるし…違うの?
俺が疑いの眼を向けると、相手は強く否定してきた
「違う!!」
でも怪しい格好だし……俺は悪くない!
最初のコメントを投稿しよう!