あの双子……いつかシバく!

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本当に十日間サバイバルをさせられた 蜂の集団に追いかけられたり、間違って蟻の巣に入ってしまい餌と間違われたり……挙げ句の果てにダンゴ虫が降ってきた、……どこから飛んで来たのかと見たら双子が俺に向けて投げていた 笑いながらな!! 最終日は…………トラウマの克服だ!!とまた笑いながら、スクリームワームとは別の種類の巣に……俺を投げ込んだ 「絶対後で、シバくからなぁぁー!!」 「「ギャハハハハ!!!」」 そんなこんなでボロボロになりやっと帰ってきたら、居候先のキッチンが真っ黒になっていた…… 「俺が居ない十日間でいったい何が……!!」 叫んで見ていたら、隣の部屋からジスが出て来た 「お帰り……椿……どうした?」 ニコッとしながら言うけど、どうした?は俺のセリフだから!! 「ジス……この状況何?」 キッチンを指差しながら聞けば、俺が帰ってくると双子に聞いて料理を作ろうとしてくれたらしい……でもさ 「元々、調理器具が無くて普段からしなかったのに作れると思ってたの!?……いや、その心は嬉しいけどさ?」 どう見ても手に持ってる料理本、難しそうな奴だぞ? 「………………今度から料理、禁止な?」 「いや……練習すれば……?」 ジスがそう言ってくるがやっぱり 「毎回真っ黒にされたら困るから駄目!………………飲み物は良いから!」 ポットは使えてたし……大丈夫だよな? 「…………………………分かった」 何かムスッとされたけど仕方ない、安全のためだ! 「流石に今日はもう動きたくないし、ジスはギルドで食べてくる?」 風呂に入る準備をしながら聞けば、さらっと言うジス 「三日後に学園に行くから……勉強しとけよ」 「へ?」 初めの二週間も勉強はしてたし、サバイバル十日間は双子が教えてくれた、以外と上手だったから大丈夫だと思ってはいるが…… まさか、足りないのか!?……頑張って詰め込むか?
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