あの双子……いつかシバく!

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手で顔を隠しながら、しくしくと泣き真似をする双子 「無視しろ……構うと付け上がる……帰るぞ」 良いなそれ、と思いつつ帰ろうとしたら 「「ちょー!待った待った!!明日から学園だろ?学生寮に入るのか?…………嫁!」」 双子は顔を見合わせて、わざとらしく最後を強調して言いやがった! 「あーそれな…寮には入んないよ?まだ居候させてもらうし……ジスの好き嫌いが多いいから、ある程度は克服させたいし……てかさせる、そして嫁言うな!」 ほっといたら、野菜だけ避けて肉ばっかり食べるんだよ!……初めの方で作った親子丼も、玉葱避けてたから無理やり食べさせたけど 「……嫌いだし……食べなくて良いんだよ……腹に入れば良いんだから……」 「だったら野菜も食えよ!入ったら一緒だぞ、良いんだろ?」 「…………」 ま、最初と比べたら食べる方だけどな 「「無理無理~ジストの野菜嫌いは昔っからだし、嫁が来てからは食べてる方だぁ!」」 どれだけ考えて料理してると思っている!こちとら野菜とバレずに細かく刻んだり、すり下ろして使ったり……他にも色々したけどバレて食べなくて、腹立って無理やり口に突っ込んだりしたしな! 俺が、この一ヶ月の苦労を思い出し(十日間居なかったけど)何の麺料理にしようか考えてた時、双子がジスの両肩に腕を回し何かを話していた 「野菜たっぷり餡掛け焼きそばに卵スープ、で良いかな?……もう一品足すか?」 あ゛~と考えてたらジスが戻って来たので帰る 「「じゃーな嫁!」」 「だから嫁じゃ……」 構わなければ……言わなくなるか?よし!我慢だ! 「「どうした嫁?…………ハッ!とうとう認めたか嫁!!」」 その後、嫁と連呼して言ってきたから…… 「嫁じゃない!!!!」 やっぱり我慢出来なかったし 「「ぬはー!!怒ったー!嫁が怒ったー!!ギャハハハハ!!!」」 はしゃぐ双子を無視して帰った、そしてもう一品はジスだけに、サラダを山盛りで出しておいた 「……俺に当たるな……」 「ならあの双子、止めろよ」 「…………」 シャクシャク 無言でサラダを食べ始めた……無理なのか
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