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その後、直ぐに壬剣が入って来た……腕に女の子を引っ付けて、ひそっと影が耳打ちしてきた
「あれ第二王女だよ~」
「マジか……」
ひそひそと喋りながら見ていたら、壬剣と眼が合い
「雪茂くん!……良かった無事だったんだね!!」
こっちに近付いて来る壬剣に理事長が言葉をかける
「ほれ早く着替えんかい、もう直ぐ担任達が来るからの」
三人で隣の部屋に行こうとしたら、腕を引かれた
「んお!……て、ジス何だよ?」
影がいても少しは喋っていたが、壬剣と王女が入って来た時点で無言、無表情になった……あ、王女嫌いって言ってたな
無言のまま部屋の隅へ引かれ、ジスがボソッと言い魔法を発動させた
「ダークカーテン……ここで着替えろ……」
「は?なんで??……まぁいいや」
ジスの行動がいまいち分からないが、文句を言ってる場合ではないから大人しく着替える
受け取った制服はブレザーで、色は赤みがかった茶色でズボンは黒、影に聞いていた特待生は白色では無いらしい
壬剣が来る前にこれを聞き、影は叫んでいた
「せっかく特待生断ったのに~一緒の制服~!」
壬剣は勇者だからと言う理由で、王女が特待生にしたらしく影は、白色の制服を着た壬剣を心の中で爆笑したかったらしい……どうでも良いけど
「…………終わったから解除してくれ」
ジスに声をかけ解いてもらう、着替えた俺を見て首を傾げる
「……何だよ、似合わないのは自覚してるぞ?」
「……違う……ネクタイは?」
ネクタイ?……あー忘れてた、中学も高校も学ランだったからした事無いんだよな……
「出来ない!!」
「……威張って言う事じゃ……ないぞ?……仕方ないな、貸せ?」
は?と言う前にネクタイを取られ、首に巻かれる
「絞める気か!?」
「……大人しくしてろ…………本気で絞めるぞ……?」
そのままの状態でじっとしてたら、直ぐに終わった……何だ結んでくれただけか……?
「……ありがと」
「いや……?」
お礼を言ったと同時に、影と壬剣が出て来た……チッ、美形は何着ても似合うってか!
「影は髪型変えたら良いと思う」
「いきなり何~?……シゲさん判ってて~言ってるでしょ~?」
そうだけど?ただの八つ当たりだし?
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