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あれからダル教師が質問してきて俺が答える、の繰り返しだった
聞いて来る事は、向こうの世界ではどうだった?とか、こっちに来て何か不都合はあるか?とか、最近何した?とか、思わず突っ込んだわ!あんたは俺の母親か!!
「あ゛ー?良いだろ別にー?……さっき変な空気になっちまったし?」
ボリボリ頭を掻きながら顎で指す、そちらを見れば二―Aと教室があった
「緊張する暇、無かったろー?クリムディは先に入れー……つーか相変わらず、最低限しか喋んねえなー」
呼んだら来いよーと言い、ダル教師も入っていった
「てめー等ー席着けー単位減らすぞー昨日言ってた編入生だー」
ガタガタと席に着く音が聞こえ、興味津々の声が聞こえた
「はいはい!男すか女すか!」
一人の生徒が聞いていたが、ダル教師は無視して
「おらー入って来いー」
「無視っすか!…………ヒイッ!!」
呼ばれたから入れば、ざわざわとしていた教室は静まり返り、質問したと思われる生徒と眼が合い、小さく悲鳴を上げられた……ダル教師が気まずそうな顔をした
「……自己紹介しろー」
慣れてるから平気なんだけど……自己紹介か、簡単で良いよな……?
「雪茂椿、異世界から来た」
名乗った後黙っていたら、ダル教師に頭を小突かれた
「名前だけじゃなくて他にもあるだろー?属性とか魔力量とか……好き嫌いとかよー?」
「えー?……土、雷、闇、氷で、魔力は測り直してないから分かんねぇ……普通だと思うけど、好きは料理と昼寝で嫌いは……俺の邪魔する奴と正義の味方気取りの奴……で良いか?」
言われた通りにザックリ答え、また黙っていれば
「はいはいはいはい!!質問っす!!……さっきクリムディさんが入って来たっす!!どういう関係っすか!?はっ!もしかして…………婚約してるんすか!!」
さっきの生徒が質問してきた……けど、なんでその質問が来るかな!!ギルドメンバーと同じ思考回路か!?
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