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「たく、何でお前はそうかなー?次は俺の授業だが、急遽ユキシゲへの質問タイムにする……聞く時、自分も名乗れよー」
ダル教師がダルそうに言えば、一人の生徒が突っ込む
「リーダム先生!うちが質問してるっすよ!……無視っすか!?」
ダル教師はその生徒の事を無視して、いないのかー?と言っている……良いのか?生徒は良いっすよ!と叫び律儀に手を挙げた
「チッ……お前だけか、おらさっさと聞けー」
ひどいっす!と言いながら生徒は立ち上がり、俺に向けてニッと笑う……さっき悲鳴上げたよな?
「うちの名前はアビィっす、さっきも言ったっすけど、クリムディさんとの仲は!?……やっぱ婚約っすか!!」
「違う!居候させてもらってるだけだ!!……何だよこの国は、毎回聞いて来る事は同じか!」
俺がそう叫べば、教室内がざわっとしダル教師が教えてくれた
「あんなーユキシゲ……この国はな……十六歳から結婚出来んだわ、だから一緒に住んでると周りはそう思っちまうんだよ…………あと、同性婚も多いいしな」
特に、クリムディの場合は普段から他人と居たがらないからなー、一緒に居る奴が珍しいんだよ……とも
「しかも居候っつても……一つ屋根の下だろ……?」
「つまり、妄想力が逞しいんだな……選択肢、間違ったか?」
悩んでいれば、はいっとまた勢いよく手を挙げた別の生徒、見ればちらほらと手が挙がっている
「まぁー頑張れや?」
ダル教師の励まし?を受け、時間目一杯質問に答えた
時間が過ぎ中休みになり……何故か居る影に、周りの生徒達は騒いでいる
「シゲさん何か~ぐったりしてない~?」
机にうつ伏せになっている俺に話しかけてきた、次々と質問され、それに答えただけなのに物凄く疲れた
「寝かせろ……」
「ん~?まぁ良いや~そのまま聞いてね~お昼一緒に食べに行かない~?」
昼か、今日は弁当作ってないしな……ちらっとジスを見る、場所分からんし……微妙に頷き返してくれた……無表情だけど
「それと~聞いた~?明日の昼に~SクラスとAクラスの合同訓練があるって~」
その時に~俺っち達、使い魔召喚するらしいよ~?とも言ってきたが、ダル教師はなんも言ってなかったぞ?
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