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声が聞こえた瞬間、影と視線を合わせ頷きあう
「「俺達(~)、もう食べて帰る所だから(~)」」
声を揃えて言い、帰ろうとする……後ろの三人は空気を読んで着いてきてくれた
「ちょっと貴方、何なんですの?英士様のお誘いを断るなんて!」
朝、見た気がする金髪が何か言ってくるので、足を止めるが無言を貫く(余り空気を吸わないようにしながら)
壬剣の方を見れば、四人の女がくっついて俺を睨んでいた
「相変わらず、両手に(毒)花だなぁ壬剣」
「ぶはっ!?……シゲさん、あからさますぎ~」
俺の言葉に反応した影が聞こえないように笑い、壬剣は分かっていないようだ
「?……ありがとう??まだ、ご飯食べてないよね一緒に食べよ?今、入ろうとしてたでしょ?」
「……影達と食べるんだろ?俺達向こうで食べるから…………じゃ!」
言いながら、空いている場所にジスと行く、他の二人も着いてきている
「あれ~?何気に売られた~待ってよ~シゲさん!」
何気に置いて行こうとしたのに
「チッ!気付きやがったか!」
「シゲさん!?心の声が漏れてるよ~!!」
影を無視してテーブル席に着き、メニューを頼むために……あ、メニュー表が無い?
「……ほらこれだ……何が良い?」
テーブル席にある、タブレットの様な機械を手にジスが聞いてくるので、何時ものように
「俺が食べれるやつで」
「ん……分かった」
出来るのを待っていたら、空いている席に影達も座り頼んでいた
「あっち行けよ、壬剣が待ってるぞ?」
困った顔をしている壬剣を見て、女達が騒ぎだした
「何様のつもりですの!英士様の事を無視するなんて!!」
「そうよ、英士が言ってるんだから言う事聞きなさい!べ、別に英士の為じゃないんだから!」
「英士君が言ってるんだし、同じ世界から来たんですよね?良いんじゃないんですか?」
「そんな出来損ないの側に居ては、貴方も悪く言われますわよ?あちらで私と食べましょ?」
俺と影に向けてではなく、ジスを見ながら言う最後の女
ジスは無視していた……何か雰囲気が、苛ついてる?
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