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「え? ちょっとなにそれ聞いてないわよそんなの! なんであたしが屋台のかき氷如きのために――」
「そういう台詞は事務所の手伝いの一つでもしてから言ってくださいね、居候の氷柱さん?」
「うぐっ」
氷柱が言葉を詰まらせる。
「そ、それはそっちのちびっ子も似たようなもんじゃない」
「千里さんには事務仕事のほとんどをしてもらっています。それに引き換え氷柱さん、あなたは……」
「あーもうわかったわよ! やればいいんでしょやれば。まあ私の氷を使うんなら優勝は間違いなしだけどね!!」
やる気あるのか無いのかどっちなんだろう、と思う相一だったがせっかく本人が乗り気になっているので余計な事は聞かないでおく。
「よーしみんな夏祭りまで一週間、十分な時間とは言えないかもだが死ぬ気で準備すればなんとかなるだろ。スイーツ食べ放題のため、新型タブレットのため、そして事務所の全国進出のため、各々全力を尽くすように!!」
こうして、作戦会議は終了し、天柳探偵事務所一同の夏祭りに向けての準備が始まった。
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