第2章

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相一が度重なる頭部へのダメージから回復した頃には既に夏祭りは始まっており、屋台の方にもちらほら客が来ている。そちらは現在、璃亜と千里、詩織の三人が対応している。残り二人は休憩をとっている。 その二人はと言うと……。 「だったら最初からそう言えっつーの!!」 「だ・か・ら! 最初から言ってたでしょーが!」」 「言ってまーせーん! お前が言ったのは……マツリ、ミテマワル。だけだったろ! そこからどうやって俺と一緒に祭を見て回りたい、なるんだよ!?」 「それくらい察しなさいよ! この鈍感唐変木クソ所長!!」 わーぎゃー騒ぐ二人をよそに、屋台の方は繁盛しているようだった。超定番のかき氷ということもあるだろうが、一番の要因は売り子にあるかもしれない。 「ここのかき氷の屋台、スゲー美人が売り子してるんだって!」 「それマジ!? どれどれ……、って本当だなんかのコスプレか? あの白髪の娘すごいかわいい!」 「えー、俺はあっちのサイドテールの方が好みかなー」 「ぼぼぼ、僕はあの……、ちち、ち、小さいおかっぱの娘が……」
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