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「くっそー、また負けたぁ! 璃亜もう一回、もう一回よ!!」
手にしたゲーム機をぶんぶん振りながら再戦を所望するのは雪女、白山氷柱である。
来客用のソファに寝転び足をバタつかせているせいで、短いスカートから伸びる、透き通るような白い足が惜しげも無く晒されている。
「ふふ、いいでしょう。何度でも相手になりますよ」
勝者の余裕を浮かべながら、チャレンジャーの挑戦を受けるのは吸血鬼の兎楽璃亜。
天柳探偵事務所の秘書である彼女は、白山の対面に位置するソファに腰掛け、できるだけわざとらしく、優雅な素振りで脚を組む。
「……お前ら、朝っぱらから元気だな」
ふわぁあ、と欠伸を連発しながら寝室から顔を出したのはこの事務所の所長を務める人間、天柳相一だ。
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