第3章

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実際には鈍器などではなく、銀月が己の額を柑橘系少年の額に叩きつけた音なのだが。 そして、どさり、という何かが地面に倒れる音が続く。 一瞬、その場が静寂に包まれる、が、すぐに少年達の怒号が爆発する。 「て、めぇ!! ナニしやがる!!」 「ふざけんじゃねぇぞ!!」 「ブッコロス!!」 体格なら既に大人と遜色ない少年達が一斉に銀月に襲いかかる。 その数は7。 それに対し彼がとった行動はシンプルだった。
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