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プロローグ
どうしてこうなったんだろう…とここに来てつくづく思う。
あの日、俺達は確かに何かに吸い込まれた。いつも通りのありふれた現実を離れ、ありえないと思っていた世界に引きずり込まれていった。
未だその原因は不明のままだ。誰に聞いても分からない。いや、知っているはずがない。知っているのならば、もう現実に戻っているだろう。
しかし、もう謎は解けてもいいころだ。いったいどれだけ時間を過ごしたのだろうか。1年ぐらいたっか…。しかし、ここで過ごす毎日が濃密で、何十年、何百年との月日が流れたぐらいに感じた。
さあ、もういいだろう。
何の為に連れてきたのか、どうして俺達を連れてきたのか…。
そろそろ姿を現すころだ。
きっと、これが最初で最後の異変になるだろう。だから…
「始めよう、僕らの最後の異変を解決するために。」
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