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バッと通った黒物体が君を轢きずって鳴き散らす
梅干しの色、君の香りと混ざり合ってむせ返った
ひじき落ちるアフロ髪「嘘じゃないぞ」って嗤ってる
夏の水色、かき回すような蝉の音に全て眩んだ
がしゃんという音で現実に引き戻された気がした。
体育祭に似つかわしくない出来事で周りは静まっていた、というより反応できないみたいだ。
「レジャーシートがぐちゃぐちゃ…。」
「そんなところで食べている俊平がいけないんだぞ!!!」
「わあー、聴こえてたんだ。意外と地獄耳www。」
そして「地獄耳ってなんだ!!!!??」と喚くけど、それよりも委員長たちが気になる。
なんか凄く黒い――-
「――あのさ、転校生。お弁当を台無しにしたのは君でしょ?謝らないの?」
「…尊様も転校――むぐ、」
「…黙ってろ。」
隣から手が延びてきたと思ったら、お握りを突っ込まれた。顎がイタイ。
「俺は悪くない!!お前たちが悪いんだ!!!そんなつまらない弁当よりも学校のご飯の方が美味しいぞ!!!!」
つまらないっ…!!なにそれ逆に面白い弁当ってなに!?wwwちょ、ツボった。あれかキャラ弁ならOKっすか!
「つまらないって…、質素といいたいのかあれ。よくS組に入れたもんだ。」
「あれ呼ばわり!wwwそんな委員長が格好いい!」
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