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「うーん、心配ないと思うけど。僕にはいつも君は歳相応に見えてるし」
「私の目がおかしいんでしょうか。ふとした時に鏡に写った自分が、あのお婆ちゃんに見える時もあって」
「今のところ数値は安定してるし、次は三ヶ月後かな。時々定期的に来てくれたら。もし気になるならカウンセリングを手配するけど。あれも劇的にすぐ効くってもんじゃ無いからね。もう少し様子見てみようか」
「はい。先生の診察室ってゴチャゴチャしてますよね。あの棚のおもちゃ、また増えてませんか」
「あれ、おもちゃ……っていうかジョークグッズなんだけどね。結構役に立つんだよ。患者さんの緊張解したりとか。君の時には入れ歯が歩いたでしょう」
「シュールでしたね」
「イグノーベル賞とってるんだよ、あれ」
「あと、和式便器のお皿に入ったチョコバーを乙女に勧めるのは止めた方がいいと思いますよ。」
「やっぱりそう思う?」
「そういう子供っぽいのって」
「……どうしたの?」
「いえ、ちょっと……前にもこんな事を言ったような気がして」
「うん、前にも怒られたからね。よく覚えてたね。」
「先生こそ、怒られたなら覚えてて下さいよ。何度も子供っぽいイタズラばかりして」
「そうだね。何度でも僕は繰り返す。
君を笑わせたいからね。
ねえ、僕と結婚してくれないか」
「だから、そういう風にからかうのを止めて下さいね。
大好きな奥さん、いるクセに」
「うん、実はそうなんだ。
はは。
じゃ、次は三ヶ月後ね。もし、倒れた時に記憶が混乱してたり目眩が続くようなら精密検査しようか」
「はい、よろしくお願いします
先生の奥さんって、どんな人ですか」
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