31人が本棚に入れています
本棚に追加
(俺はスッキリしても、コイツはそうじゃない。分かっていたはずだけど、やっぱり堪えるな……)
ふと唐木が足を止めて、
一歩俺に近付いた。
「ちょっとお!大河にそんな顔されたら大人しく諦めるしかなくなるじゃない」
「……は?」
「まあ自分の顔なんて自分からは見えないから?仕方ないかもしれないけど。今酷い顔してるよ、大河。イケメンが台無しだ」
最後の付け足しは不要だと思うが、
はっきりと指摘されて口元が震えた。
「…や、それはお前…――」
「僕のこと心配してる?悪いとか思ってるんでしょ」
「……」
「大河って賢いはずだよねえ?こういうことになると意外と頭回らないんだね」
この発言にはムッときた。
「どういう意味だ」
最初のコメントを投稿しよう!