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「大河―?何してるの?廊下なんかで…」
(っ!?)
油断していたところに、
あろうことか唐木に声をかけられて体がビクついてしまった。
「え、なに?ちょっと驚き過ぎじゃない?」
「ごめん。なんでもない」
「そう?まあいいけど。おはようとあけおめー」
「…おはよ」
「中入らないの?ここ、寒いでしょ」
「あー……まぁ、入りたいのは山々なんだが……」
チラリと教室へ視線を向ける。
ここからじゃ見えないが、
室内は落ち着いているようには感じた。
「え……。んー、大丈夫だよ。僕も一緒だからさ」
俺の様子に何かを察したのか、
軽くウインクをこっちに投げて教室へ入って行く唐木。
(何が大丈夫なのかまったく分からん…)
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