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水着の上にジャージを羽織り、
プールサイドに来ると、
後から唐木も追いついて来た。
「ふぅ…、間に合った。もーっ!一人で行っちゃうことないじゃない!」
俺に向かって剥れる唐木に眉を寄せる。
「お前、クラスの奴と喋ってただろ。邪魔しちゃ悪いと思ったんだ」
「だからって声も掛けずに行く!?」
「行く。っつか、女の群れじゃねえんだから、そんなことで一々怒るなよ」
「な、なんか大河が冷たい…っ…。僕何かしたっけ?」
一瞬息を呑んだ
どうにかしなければと思う余り、
つい棘のある言い方をしてしまった。
「――…いや、ごめん」
「?…大河?」
不思議そうに俺を見る視線が少し辛い。
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