それでもいいから

2/16
177人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
千晃 side 高校三年の春。 さようならをする先生もいれば 新しく出会う先生もいる… 「 千晃はどう思う?」 『 ん?』 「 だから~…あの先生だよ」 そう言って友達が指をさす方向に 顔を向けると 体育館の舞台の上に立っている 新しい先生のことだった あぁ…そっか、今 全校集会で新しい先生の紹介してるんだよね。 『 別になんとも思わないけど?』 「 やっぱ見る目ないね~千晃は。」 『 …男の人に興味がないだけだしっ』 「 はいはい。あ~!あの先生の名前   西島隆弘だってぇ!」 『 ふ~ん…』 「 でも私には彼氏がいるから   あんなの興味ないけどね~。」 『 あたしは彼氏っていう存在自体  興味ないのっ。』 「 千晃かわいいのに損してるって!」 そう言う友達に苦笑いを浮かべながら 徐々に閉じていく目と共に 頭を膝と腕の中に埋めてゆく。 体育座りしてると眠たくなるよね…笑
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!