ヒーロー黄金時代

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代々木公園の決闘。 ジャスティスファイブは前回のラスボス戦で使用したアルティメットフォームでの参戦。 対する敵の怪人は漆黒の鎧武者1人。 ジャスティスレッドが叫ぶ。 「俺達ジャスティスファイブもナメられたもんだな!たった1人でやる気か?戦闘員くらい連れて来なきゃ見せ場もないぜ!」 黒武者が応える。 「あまりデカイ口を叩くな小僧。弱く見えるぞ。」 ジャスティスレッドの顔が怒りで歪む。 「上等だよサムライ野郎!俺達の力を見せて…」 レッドのセリフの途中で黒武者が消える。 次の瞬間、ジャスティスファイブの真後ろに出現した黒武者、と同時にジャスティスグリーンの首が宙を舞った。 一閃。 恐ろしく速い一撃でグリーンはなすすべなく首を飛ばされたのだ。 「え?」 レッドが振り向くと同時に黒武者の刀はジャスティスピンクを捉える。 目に見えない程の高速の斬撃。 ピンクの体は一瞬にして数十の肉片に斬り刻まれ、地面にドチャドチャと崩れ落ちる。 ここでテレビ中継は中断。 テレビ画面には 「しばらくお待ちください」 とだけ表示された。 全国の誰もが思ったはずだ。 こんなことがあるのか? 銃弾すら弾く特殊スーツじゃなかったのか? そもそもヒーローが負けるなんてあっていいのか? しかもこんなにグロテスクに。 この一瞬は全国民のトラウマとなり得るのに十分だった。 絶対的なヒーローが無惨にも瞬殺。 その光景がモザイク無しで視聴率80%を記録する全国中継で放映されたのだ。 そしてしばらくたった頃、緊急ニュース速報が流れる。 「戦隊ヒーロー・ジャスティスファイブの5名全員が死亡。現場では巻き込まれたと思われる一般人少なくとも50人以上が死傷。」 ヒーローは負けない そんな神話が崩壊した瞬間だった。
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