6448人が本棚に入れています
本棚に追加
/404ページ
--- --- --- ---
光に包まれ、気を失ってからどれくらいたったんだろ?
確か私は奴の我が儘に巻き込まれて……。
そういえば、稲葉の件で奴をシメようとした途端だったんだよね……。
なんか無性に腹立ってきたよ。
「野郎ぶっ殺してやる!!」
ん? 此処何処?
見渡す限り白、白、白。
純白の世界?
でも雪が降ったとかそんな訳ないよね? 今4月だし。
「夕月悠榎よ。死んでしまうとは情けない」
と言うハスキーボイスに振り返る。
てかさっき人いなかったよ!?
そこには、神々しい光を身に纏う、無精髭のよく似合うダンディーなおじ様がいた。
え? ロバ◯ト・ダウニーJr?
「そんなに似てる? でも私にロ◯ート・ダウニーJrが似てるんだと思う。だって私が神様だからね」
ロバート・ダ◯ニーJrに激似のおじ様はそう格好よく、首を傾げる。
声は日本語吹き替えの藤原◯治さんに似てるけど、マジでか。
ん? てか今この人神様とか言わなかった?
「えっと神様?」
「紹介が遅れたね。私はこの神界の最高神をしている者だよ。君達のいる地球の神話で言うところのゼウスとかオーディンとかヤハウェとかアラーって呼ばれる存在」
…………。
「非常に不躾な質問ですいませんが、貴方が神様って根拠は?」
神を騙る奴なんていくらでもいるしね。
新興宗教なんて世界の何処でもあるぐらいだから。
最初のコメントを投稿しよう!