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「根拠か……、ないよ。だから新興宗教じゃないって証拠も無い。君に信用して貰うしかないよ。それに君は私の力や雷霆を見せたって信用しないだろう? 彼とは大違いだ」
「奴は来たんですか……。後、さりげなく心を読まないで下さい」
まぁでもこの人? は信用してもよさそうな感じだね。
「それはよかった。いや、彼は此処には来てないよ。此処で話すのも何だし場所を移そうか」
そう彼は指を鳴らす。
パチンと言う音と共に、周りがオフィスの様な場所に変わる。
見回すと社長室の様な感じで対面になっているソファーとガラス張りのテーブルがあり、奥には立派なデスクがある。
デスクの後ろには宗教画の様な荘厳な絵画が飾ってあり、デスクの上には銀色の写真立てがある。
丁度写真はこちらを向いていて絶世の美女といった感じの綺麗な女性が微笑んでいる。
部屋には窓は無いようで蛍光灯の光のみで照らされている。
後ろを振り向くとガラス張りになっていて、ガラスの向こう側の部屋にはテレビ画面がぎっしりとうめつくしており、画面の前に置かれた、三列程の長いデスクには数人の人が座っている。
デスクの上にはパソコンと固定電話、ライトがおいてあり、さながらドラマとかでみるカジノとか警備会社の監視室といった感じかな。
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