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「でだ。奴はシャノンに惚れたのか?」
ココ一番重要。
「えぇ。私の見立てじゃ確実よぉ」
マジかよ。
『なぁ三笠。コレはなんの冗談だ? 魔王の娘に勇者が惚れるって』
『んーラノベにはない展開だよねー』
『あれか? 事実は小説より奇なりってヤツか?』
「なんか面倒な事になったな」
シャノンにヤツが付き纏うのは宜しく無いな。
もし魔国王女ってバレたら即刻切り捨てられるとか困るし。
「でも好きな子を魔王の娘とわかったからって断罪出来るかしら? どうもそこまでの根性はない様に思えるわぁ」
ハイデマリーの目は信用して間違い無いだろう。
「確かに。お姉さんの言う通りかも」
「あらぁ? こちらは?」
「Aクラスの三笠蒼葉です。よろしくね。ハイデマリーさん」
「あらあら。よろしく蒼葉ちゃん」
ニコッと微笑んで握手する、両者。
「まぁ話を戻すが、ヤツには覚悟は無いのは確かだろうな。どうせ勇者に選ばれて持て囃されて、皇女様にも惚れられてやりたい放題やった結果だろう。我が儘に拍車がかかってるみたいだしな」
だってマルクとシャノンに絡んでる理論が無茶苦茶だもん。
「そもそも今日の授業模擬戦、あったっけ?」
「無かっただろうな。どうせ皇女様が権力を振るって、無理矢理やってカヤさんがキレる位の所だろうな」
他の教員が権力に屈して終わりだろうね。
さてさてどうなる事やら……。
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