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取り敢えず授業開始前に第二闘技場について何時ものメンバーで話を始める。
シャノンは勇者(笑)に必死に口説かれていて苦労している。
「なぁ。フラン。アイツ如何にかして来いって」
「マスターが行けばいいだろう」
「そうそう。幼なじみの危機は幼なじみが救わないとねぇ」
いやまぁそうなんだけどさ、だってアレに関わりたく無いじゃん?
「ハァ……」
フランとハイデマリーの早く救出して来いと言わんばかりの視線に、溜め息をついて、勇者(笑)の方へ近付いて行く。
「シャノン」
「あ、ハル」
おい。そんな救出隊が来たみたいな希望に満ち溢れた顔するなよ。面白過ぎて吹くだろうが。
「ハル?」
あ、ヤベ。
「シャノン。この方は?」
「あ、えーっと、帝国の勇者様だって」
「そうか。コレはコレはウチの幼なじみがお世話になりました。申し遅れました。シャルル・エーリヒ・フォン・レーダーと申します」
取り敢えずゴマかすのに自己紹介して軽く会釈する。ホントは顔面一発ブン殴りたいけど。
「あ、うんよろしく」
うわ露骨に嫌な顔された。
コイツの性質上女にはこんな顔しないから、私を男だと本能で、見破ったというのか!?
バカな!? この初対面でマトモに男として見られたことの無いこの顔と声で!?
あ、そうか、私男子の制服着てるからだ。
……冷静になったら、自意識過剰過ぎて自分の行動が恥ずかしくて死にそうなんだけど……。
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