第8章「真昼の決闘」

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「それで何? 僕達は忙しいんだけど?」 うわ、敵意剥き出しだなぁ。 「申し訳ない。シャノンをお返し頂きたく参上仕りました」 「なんで? 彼女は今僕と楽しく話してるんだよ」 ……イラッ。 「ですから、貴方は楽しく話して居るかも知れませんが、シャノンが"嫌がっていた"ので助けに参りました。シャノン行くぞ」 シャノンの手を引き勇者から引き離す。 フッ。言ってやったぜ。 「そんなことないよ。ねぇシャノン。君の勘違いだよ。それは君の主観だよ」 イラッ。 「僕はそう言うのはいけないと思うんだ。早くシャノンに謝りなよ。今なら勇者の僕が仲直りを取り持ってあげるよ」 ……え? この人何様なの? 「んー私は貴方が何を言っているかが理解でき無いんですけど?」 「え? なんでわからないの?」 え? 信じられない。頭悪いの? みたいな顔をする勇者(笑) うわムカつく。 殴っていいよね? 殴っても。 「面倒くさい人ですね。つまり貴方の言ってる事は自分勝手で独善的です。貴方が思っている事と同じ事をシャノンが"思っている"と言うその思い上がりを捨ててから話に来てください。話にもならない」 シャノン行くぞ。とシャノンの手を引きその場を離れる。 「ヒュ~。シャル君やるね」 戻って来ると三笠が開口一番そう言う。 「何年ヤツに煮え湯を飲まされたと思ってるんだよ。寧ろアレだけ言っても気付かないのはお前もよく知ってるだろ?」 「まぁねー。効果は0。シャル君を逆に逆恨みする程度のところでしょ」 まぁ確かにそんなことろが関の山だろうな。
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