第8章「真昼の決闘」

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「ハルありがと~。なんかあの人何かに理由を付けて付き纏って来るんだけど? カヤさんとかシャーリーちゃんとかに言ったらいいのかな? 事情知ってるし」 「そうだなぁ。まぁここにいる皆は知ってるから少なくともお前を守ってやるさ」 なぁ? と振り返るとその場にいた全員がうなづく。 「ヴィッテルスバッハ君。さっきはすまなかった。だが魔国人の君を帝国の手先に渡す訳にはいかないからね」 「そうよ。私達はどんな事があってもシャノン達の味方よ」 マルクとシンシアがそう言う。 シャノン。お前いい友達を持ったな。 「ああ!! オレ達友達だろ?」 「いや、ノエは友達じゃないだろ?」 「なんでシャルはオレにだけ厳しいの!?」 そんなのノエだからに決まってるだろ? まぁそれを言うと、また面倒くさいから黙っておこう。 「せやけど、ホンマに困ったなぁ~。あの帝国の勇者君あんなやけど、何故か凄い人気やで? その支持してる人ら皆が向かって来たら困るんちゃう?」 と薄い青色のセミショートの眼鏡の少女がそう言う。 彼女は、ルカ・ルーチェ・レジーヌ・アリソン・ローゼンミュラー。 Sクラスの東大陸からの留学生で、エルフ族の中でも希少種のグランエルフで、余り身体が強く無くよく貧血で医務室へ運ばれる。 そして何故か関西弁を喋る。 関西弁なんだけど、何方かと言えば物静かで大人しく、読書が趣味と言う娘だ。
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