第8章「真昼の決闘」

7/37

6449人が本棚に入れています
本棚に追加
/404ページ
「せやけど、どこ行っても大変やなぁ~。まぁウチらの仲間内にも他の種族見下してたりするん、いるもんなぁ」 まぁグランエルフってのは基本他種族とは交わらないのが信条の種族だからなぁ。 「まぁそれが人の業ってやつなんだろう。魔国人だって帝国人を時代遅れの能無しって見下してるしな。民族的なアイデンティティってやつなんだろう」 まぁ何処まで行ってもそんな世の中さ。 「さて、さっきから頻りに遠くで睨まれている様だが、果たしてどうしたものか。幸い魔国人と言うのは聞かれてないだろうけど」 アリスが音魔法でここにいるメンバー以外には聞こえない様にしてたし。 流石我が妹。よく出来てる。 「完全にシャルを恋のライバルとしてみなしてるわねぇ」 ハイデマリーめ他人事だと思って、揶揄うなよ。 お前も責任の一端はあるんだからな? 「あの目絶対なんか私の事根に持ってるよなぁ。面倒な事になった。と言うかメンドくせ」 「お兄様のアレと関わらないと言う作戦はいきなり頓挫致しましたね」 クスクスと嘲笑を浮かべるマイシスター。 「お前ってホント嫌味に育ったよね。誰が育てたんだか……」 「他ではない貴方と私は記憶しております。お兄様」 「アンタ達ホントに似た者兄妹よね……」 またシンシアに呆れられた。
/404ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6449人が本棚に入れています
本棚に追加