第8章「真昼の決闘」

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『やれやれ。後々苦労するのは自分達なのに。担任に嫌われたら絶対成績に響くじゃないですか』 『アンタがそれを言う?』 『やだなぁ私のは昔からのスキンシップじゃないですかー』 『アンタシバくわよ。まぁでもカヤの性格だと公明正大に実力だけで評価するんじゃない? 自分が嫌いとかは置いといて』 それもそうか。 カヤさんはそう言うところは勇者共よりよっぽどマトモな考えだ。 あ、聖国のバカは自分が勝てさえすればいいって言う、所謂勝てば官軍負ければ賊軍的な考えだから、卑怯だろうと何だろうとやる。 先代魔王様との闘いも半数以上は卑怯な手や不意打ちを食らわそうとして逆にやられるってパターン。 だからああ見えて実は強いんではあるんだけど。 『取り敢えず、まぁわかったでしょう? 私が警戒する理由が』 『ええ。充分に。既に女教師が数人落とされたわ』 流石に手が早いな。 『Sクラスで既にハーレムを形成してるみたいですよ?』 ハイデマリーが言ってた。 んで今も見てるけどカヤさん達の話無視してイチャコラしてる。 『本当にハーレム? ウチの勇者(バカ)みたいに自分ではハーレムを形成してると思ってるって言うナルシストタイプじゃないの?』 『ナルシストなのは認めますが女の方が惚れてるみたいでしたよ? ほら見て下さいよ』 シャーリーさんに私の見ている光景を映す。 これ月属性の魔法の応用で、自分の見ている映像を他人に送るって言う優れモノ。
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