間章「鍍金のヒーロー」

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--- --- --- --- 「ん……」 僕はゆっくりと目を覚ます。 あれ? 何で寝てたんだろう? 「殿下!! 勇者様が気がつかれました!!」 僕の周りがうるさい。 目を擦り、周りを見渡すと、見た事のない、神殿の様な建物。 僕の周りでローブを着た人達が慌ただしく動いている。 「勇者様。お気がつかれましたのね」 と一人の人がローブを取り近づいてきた。 淡いピンク色の派手なドレスを身に纏った女の子だ。 頭にはティアラが乗っている。 「此処は?」 「ミットランド中央大陸にあるアルロン帝国の神殿です」 ミットランド? アルロン帝国? そんな国あったっけ? 「貴方様は勇者様として異世界より我が国を救う為召喚されました」 異世界? あ!? そういえば悠榎が僕は異世界に勇者として呼ばれるって言ってた!! 「悠榎は?」 「ハルカ? 召喚したのは貴方様だけですが?」 嘘!? 悠榎は僕と一緒に来てくれるって……。 「僕と一緒に魔法陣? で此処へ来たはずなんだけど」 「?? わかりました。そのハルカという人間を探してみます。ところで勇者様。貴方様のお名前は?」 「僕? 僕は長谷倉曜一。よろしくね(ニッコリ)」 「ッ!?……」 あれ? 女の子が顔を真っ赤にしちゃった。風邪でもひいてるのかな?
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