間章「鍍金のヒーロー」

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--- --- --- --- 「と言う経緯ですわ」 ケイリーは事の粗筋を話してくれた。 彼女はアルロン帝国の王女でケイリー・アナトリア・ベルニーチェ・ヴュファンって名前らしい。 僕はもう地球には戻れないらしい。 そっか……。もう皆と会えないんだね……。 「それでその魔族ってそんなに酷いんだね!!」 魔族は人間じゃない種族で、悪い種族なんだって。 魔族は魔物を操ったり、国境付近で人間を襲ったりしているんだ。 極めつけは、帝国の善良な役人の人達を殺戮したんだって。 なんて悪い奴らだ!! 魔族は近々アルロン帝国を攻め滅ぼそうとしているんだって。 奴らはなんて残虐な連中なんだ!? 「勇者様には魔族の王。魔国の魔王を倒してほしいのですわ!! 我々人間を救って下さいまし」 「わかった!! 僕が人間の為必ず悪の魔王を絶対倒す!!」 僕が正義の名の元に悪は根絶やしにする!! 「僕は魔王を倒すため、何をしたらいい?」 「まず聖なる泉に入り魔力を授かって下さい」 そう案内されたのは神殿の別のところにある泉。 水が澄んでいてとても綺麗だ。 「それじゃ行ってくるね(ニコッ)」 「が、頑張って下さい!!」 僕は意を決して泉へ潜る。 あれ? 水の中なのに息が出来る?
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