間章「鍍金のヒーロー」

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--- --- --- --- 「落ちついた? マリーン」 「みっともないところを見せてごめんなさい」 マリーンはシュンと落ち込む。 「やだなぁ僕達友達でしょ? それくらい当たり前でしょ?」 「ありがとう……。よし!! 曜一。私を貴方の使い魔にして」 「使い魔?」 「うん。貴方のパートナー。みたいな感じかな」 「んー……。いいよ」 パートナーか。うん。スッゴくいい言葉!! 「ありがとう!! なら私は貴方に同化するから何時でも呼んでね。じゃ元の世界に戻すわよ」 そう笑顔でいうマリーンが光に包まれると、また意識が遠退いていった。 待っててね!! 僕が世界の皆を救うから!! --- --- --- --- 「おい!! 大変だ!!」 一人の天使が部屋に転がり込む。 「なんだよ。今休憩時間だろ?」 「そうだぞ」 中にいた天使達は非難囂々と口を尖らせる。 「マリーン様が、職務を放り出して下界に行った!!」 「「「なんだと!?」」」 その場にいた全員が顔を青くする。 「と、とりあえず皆総出で世界の管理だ!! 誰か非番の奴らを呼んでこい!!」 「誰か、神界に行って、ヘラ様とゼウス様に報告だ!!」 「そこ邪魔だ退けろ!!」 世界神を補佐する下級天使達が俄に慌ただしくなり、 天使達の悲痛な怒号が木霊する。 「あの傲慢な我が儘女神が!!」 「口はいいから手を動かせ!!」 魔法世界ミットランドを管理する世界神の空間はかつてない騒乱状態の様相を呈していた。
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