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赤ん坊シマウマは、まだ目が開いていない暗闇の世界の中をヨタヨタとさまよい歩いた。
・・・恐い・・・
・・・恐い・・・
・・・このはどこ・・・?
・・・僕は誰・・・?
・・・僕は何・・・?
赤ん坊シマウマの脳裏には、周囲に邪悪な何者かが徘徊する幻想が思起しては、彼を畏怖の概念に祟られていた。
・・・ひっ・・・!
・・・ひいいいっ・・・!
ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!
恐怖の余り、赤ん坊シマウマは大声で鳴いた。
ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!
赤ん坊シマウマは大粒の涙を流し、声の限り激しく泣き叫んだ。
ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!
孤独
孤立
恐怖
そして、
まだ見ぬ母への愛の餓えと共に。
ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!
・・・母ちゃん・・・!!
・・・母ちゃん・・・!!
・・・どこなの・・・?
・・・返事して・・・!
ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!
その叫び声は獣の体臭と吐息の混じった微風に乗り、草原中に響き渡った。
ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!ぐわっか!
「へっへっへ!シマウマのガキはまだ生きてたのか!」
「あのとき、メスと一緒に仕留めときゃよかったぜ!」
「つーか、まさかあのメスが俺達の目を盗んでガキを産み落としてたとはな!」
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