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「ママー!ママー!ママー!ママー!」
赤ん坊シマウマは、目に涙を止めどなく流して母シマウマを呼んだ。
「ママー!ママー!ママー!ママー!」
びゅうううう・・・・・・
びゅうううう・・・・・・
びゅうううう・・・・・・
びゅうううう・・・・・・
返事はない。
孤独。
赤ん坊シマウマは孤独。
突然、草原のど真ん中に放り投げられた赤ん坊シマウマ。
そこにあるのは、『死』あるのみだ。
飢えて死ぬ。
または、
他の生物に翻弄され・・・
ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!
無数のハゲワシ達が、誰にも餌や乳を貰えず痩せこけてきた赤ん坊シマウマの上空を旋回していた。
ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!
「お頭!あの死にゆく何か喰っていいっすか?」
ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!
「いいともーーーっ!」
ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!
「皆のもの!食事の時間だーーーっ!」
ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ! ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!ぎゃあ!
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