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翌朝。
同じ場所、同じ時間。
大輝「おねーさん、おはよ」
心なしか、いつもより元気がないような気がした。
でも、顔は微笑んでいる。
美桜「はい」
美桜は、大輝に紙きれを渡す。
大輝「何これ?ごみ?」
美桜「そうよ。捨てといて」
大輝「ん?」
大輝は、何か書いてあるのに気付き、紙切れを広げる。
大輝「あ~っ!番号!」
ぱっと、表情が明るくなり、両手を空に突き上げる。
大輝「やったぁ~!!すっげー嬉しいっ!」
美桜「勘違いしないで。
今夜、10時過ぎに電話して。
何が目的なのか、白黒つけましょ」
大輝「白黒?」
美桜は、そのまま、やって来たバスに乗り込んだ。
大輝は、不思議そうに紙切れを眺めていた。
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