ストーカー!?

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今日も、パソコンのマウス片手に、サンドイッチなお昼。 不意に、デスクの上に置いてある、今は珍しくなってしまった、折り畳み式の携帯が震える。 美桜は、携帯を取ると、画面を開く。 ーー おねーさん、お昼食べてる~!? ちゃんと食べないと駄目だからね~♪ 午後も、お仕事頑張って! 俺、応援してるから! あ、あと、今日の夜、ちゃんと電話するから、待っててね~♪ーー 登録はされてないし、名前もない差出人。 けど、誰だか分かっちゃうのが悲しいやら… そうか…。 教えてしまったら最後、こうなるってことか。 白黒ハッキリさせたいだけだったけど… まぁ、でも、これを機に携帯変えちゃえばいいのか。 …めんどくさいなぁ。 美桜は、返事しないまま、携帯を閉じた。 そして、夕方。 保育園近くのバス停に降り立つも、大輝の姿はない。 不思議な感じと、ホッとした感情を胸に、ふたりを迎えに行った。 そして、夜。 いよいよ、決戦の時。 大袈裟かもしれないけど、早いうちに、白黒させとかないと、めんどくさいことになりそうだから。 夜10時。 美桜の携帯が鳴る。 美桜「もしもし?」 大輝「わぁ~!おねーさんだ!」 美桜「あのねぇ、毎日毎日、何なの?」 大輝「何なのって?」 美桜「私に、何の用があるの?」 大輝「おねーさん、確か、ガラケーだったよね?」 美桜「は?」 大輝「スマホにした方がいいよ! 一緒に買いに行こうよ!」 美桜「そういうことね。やっと分かったわ。 どこの携帯会社の回し者なの?」 大輝「いやいやいや、俺、携帯会社の回し者じゃないから! ていうか、言い方が回りくどかった!」 美桜「だから、何なの?」 大輝「だから…、おねーさん、一目惚れって信じる?」 美桜は、携帯を耳から離して、肩を落とす。 そして、電話を切った。 .
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