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美桜「な、なんで…」
大輝「え?ここ、俺のバイト先。
知らなかったの?」
美桜「知るわけないでしょ!
ご馳走さまでした!」
美桜は立ち上がって、入口に向かう。
大輝「え、え?ちょっと待って!
ご馳走さまって、まだ何も食べてないじゃん!」
美桜「なんだか、急にお腹いっぱいになっちゃって!」
大輝「ちょっ、」
美桜が、ドアに手をかけた時、美桜の手は大輝に掴まれた。
大輝「まぁまぁ、そんな急ぐなって♪
時間があるから、来たんでしょ?」
美桜「そうだけど、」
大輝「酒強い?
美桜スペシャル、作ってあげる♪」
美桜「何それ?」
大輝「いいから、いいから」
大輝に両肩を押されながら、美桜はカウンターの椅子に座った。
大輝「腹減ってるでしょ?
嫌いなものある?」
美桜「緑黄色野菜」
大輝「あははっ!
ちょっと、それ大事な栄養素なんだからな~!」
美桜「美味しくないじゃない…」
大輝「正確には、美味しく料理された緑黄色野菜を食べたことがないんだろ?
じゃあ、好きなものは?」
美桜「麺類」
大輝「了解!
じゃあ、好きなタイプは?」
美桜「はぁ!?関係ないでしょ!」
大輝「駄目か…」
大輝は笑いながら、食材を手に取る。
手を動かしながら、大輝は聞く。
大輝「で、酒は?」
美桜「呑む。呑みに来たんだもん」
大輝「強い?」
美桜「あなたみたいな、お子ちゃまには負けない自信がある!」
大輝「マジで?」
美桜「えぇ」
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